マッチョな人が社員を辞めさせた

「悩みを相談しようと思ってもだれも相談相手がいなかった。」
「だれも信じることが出来なかった。」
「だれかに話したらそこから全てが漏れると思ってた。」

最近プロジェクトが一緒になった同じ会社の人間が会社を辞めることになった。なんでお別れ会がてら酒を飲んだらこんなことを言われた。

会社を辞めることになった人はいい人だった。仕事は出来なかったけど、一生懸命頑張っていた。辞める原因を作った人は仕事はできる人だ。性格がきついためきついものの言い方をするが、会社をよくしようという意気込みは感じられる。ただ、自分の仕事は円滑に進めるが、他の人に対して文句をぶーぶー言うのでその人と一緒に仕事をする人はモチベーションが激減する。だから僕はその人が上の立場に立つような人間ではないと考えていた。だけど、会社はその人を上の立場にあげた。そして、その人の下についた人は仕事が出来ないのをせめられ会社を辞めていくことになった。

前に書いたが、僕は仕事って所詮お金をもらうためにやることで、会社と社員はお金でつながっていると思っていた。そういう関係のほうがあとくされもないし、割り切った付き合い方が出来るからいいと思っていた。でも、僕の考え方だと会社からみれば金を稼ぐ人間しかいらないってことだ。お金だけでつながっているんだから、仕事が出来なくてお金を稼げない人間はいらないってことになってしまう。

仕事が出来ない人が会社を辞めて、仕事が出来る人が会社に残った。

結果だけ見れば会社がよくなったと考えるべきなんだろうか?少なくとも今までの僕の考え方からすれば、会社はよくなったはずだ。でも、なんか釈然としない・・・。あまり会社がよくなった気がしない。これからも、辞める原因を作った人の下には人がつく。そして、仕事が出来ない人には容赦ない言葉を浴びせ、辞めさせるつもりが無くても結果として仕事が出来ない人間を辞めさせていくことになるだろう。

会社の経営から考えると仕事が出来る人間だけが集まったほうが絶対にいい。その考えは変わらない。しかし、会社ってそんな簡単なものじゃないんだろう。仕事が出来る人というのは、仕事が出来ない人が存在するから仕事が出来ると判断されるわけで、全員が仕事が出来るって環境は起こりえないのかもしれない。そう考えると、仕事が出来ない人というのも必要なのかもしれない。少なくとも僕はこれから先「誰も信じることが出来なかった」なんて言葉は聴きたくない。そして、そんな言葉を心に秘めたまま仕事させたくない。

あ〜も〜。人間関係も難しいし、会社も難しい。。。考えても考えがまとまらない。そろそろ、全てのしがらみから外れたいなぁ。。。