注意しすぎるのは逆効果ですよ

失敗しないように失敗しないようにと考えすぎると失敗するという話。

話の出所は、「銀狼怪奇ファイル」ってドラマ*1なんだけど、心理学的に何かをやってはいけないと言い聞かされると逆にやってはいけないことをやってしまうということがあるらしい。その「銀狼怪奇ファイル」で出てきた例は、「バケツの水をこぼすな」というもの。バケツの水を運ぶ生徒に「お前、絶対に水をこぼすなよ!」ってずっと言い続けることによって、バケツの水をこぼさせたというトリックなんだけど、この話は結構真実味があると思うんだよね。「やっちゃいけない。やっちゃいけない。」って注意すれば注意するほど人間の体は緊張して思うように動かなくなる。それによって普通にしておけば起こりえなかった失敗も体が思うように動かないせいで失敗してしまうってのは非常に真実味がある話なんだよ。

最近セキュリティが厳しくなって、やれ「PCを忘れちゃいけません」とか「カードの紛失は気をつけましょう」とかずっと言われるけど、それは実は逆効果なんじゃないのかなぁ。心理学的に「忘れちゃいけない。落としちゃいけない」ってずっと気にすれば気にするほど体にプレッシャーがかかって忘れてしまうという結果が出てくる気がしてならないんだよね。いろんなところで紛失のトラブルの話を聞くけど、あまり注意せずに気楽にやったほうが実はいいんじゃないの?

もちろん注意はすべきなんだけど、忘れてしまうときは忘れてしまうし紛失するときは紛失する。それはしょうがないことで、言い過ぎることによってプレッシャーを与えるのは間違ったやり方だと思う。「飲むときはPCを持ち歩くな!」みたいな明確な対処策はいいけど、頭ごなしにガミガミ言って聞かせて上のかたがたが満足するのは単なる自己満足。心理学的にも結果が伴わないんだよ。

気楽に肩の力を抜いて。注意しすぎると逆効果なんですから。

*1:たしか、最終話あたりの金狼との対決の話だったはず