失はれる物語

失はれる物語 (角川文庫)

この本は短編集である。
心地よい話ばかりではないが、落ちのつけ方などやっぱりたまらない。

この本の題名にもなっている「失はれる物語」

交通事故で全身の感覚がなくなった男。
ただひとつ右手の感覚だけが残っていた。
その感覚を使って妻と会話をする男。

どんな発想なんだ。全く思いつく気がしない。

Gothと同じ人が書いたとは思えない。


乙一。この人の本はやっぱり面白い。
淡々と全てを書く感じがたまらない人である。