痴漢と冤罪と

「それでもボクはやってない」を見た。

大事な就職の面接を控えた日の朝、大勢の通勤客に混じって満員電車から駅のホームへ吐き出されたところを痴漢に間違われ現行犯逮捕されてしまった金子徹平。連行された警察署で容疑を否認すると、そのまま拘留される。その後も一貫して無実を主張するものの、結局は起訴される事に。徹平の無実を信じる母や友人・達雄の依頼でベテランの荒川、新米の須藤の二人の弁護士が徹平の弁護を引き受け、いよいよ裁判が始まる…。

この映画怖い。ある意味、そんじょそこらのホラーよりも全然怖い。実在する話だろうし、いくらでも冤罪でつかまった*1人もいるだろうし。本筋は裁判制度のありかたとかそっちのほうを訴えてる作品だろうけど、それよりも僕にとっては痴漢と冤罪ってのが非常に考えさせられた。

女の人の視線からすると体の一部が当たってその一部が動いたら痴漢と思う。それはしょうがないし、事実そうなんだろうね。痴漢されるってのは非常に怖いことだし気持ち悪いしね。でも男としたらどうしても触ってしまうときもあるんですよ。満員の電車とかでバスとかでどうしようもなく当たってしまうとか。。。んで、それを「痴漢です」とか言われただけで、この映画みたいになるんでしょ？マジで怖い。

極論だけど、満員の電車とかバスとかなんかなくなってしまえばいい。ガラガラじゃなくてもいいから体と体が触れないようにできる状態を定員としてそれ以上の人数では電車とかを走らせれないような法律を作ってしまえばいい。そうすれば、触ってただけで痴漢確定でしょ？冤罪もなくなるし、痴漢される女性も減るし万々歳ですよ。まぁ、無理なんだろうけど。。。

なんて言うのかなぁ。女の人のほうがいいってのは確かにある。そりゃあ、人ですから加齢臭のするおっちゃんに目の前に立たれて目的地まで禿げ上がった頭を眺めながら加齢臭を嗅ぐよりも、きれいなお姉さんのいいにおいをかぎながら目的地まで行くほうがいいですよ。でもそれは人としてってことで、汚いものを見るよりもきれいなものを見たいって言うか、なんていうか。。。女の人もそれは一緒でしょ？

ちょっとぐらい大目に見てよってのが僕の意見。そりゃ、あからさまに尻をもまれたとかだったらがんがん言ってほしいし、それをもし見かけたら「何してんの？」って言ってやりたいよ。でもさ〜、満員でしょうがなくぶつかって触れてるのぐらい大目に見てよ。こっちも触りたくて触ってないって時もあるわけで、通り魔的な感じで振り向きざまに睨むのはやめよ〜よ。おっちゃんも同じ人間なんだから、その人じゃないような者を見るような目で睨むのはやめてよ。もし痴漢をされてるって思った人がやってることが同じ世代の女の人だったと考えてみて、それでも文句を言いたくなるようなとき意外は何もしないでよ。お願いだから。。。

女の人で痴漢が原因でバスに乗れない、電車に乗れないってなって人生が狂う人もいるんだろうけど、あなたが発する「この人痴漢です！！！」って言うその一言で人の人生が簡単に狂ってしまうってことも考えてほしいなぁ。もちろん痴漢をやる人が最低ってのは間違いないことで、痴漢されても我慢しなさいって言うわけではないよ。でもその一言がもつ重みってのは女の人にも少しは考えてほしい。

*1:というより、認めた？