薬を使わずアトピーの症状を抑える7つの方法

NOATOっていうアトピーの治療薬にステロイドが入ってたっていう話が巷に出回ったのを見た。僕は前にも書いたけど、アトピーの患者だ。小学2年生ぐらいに発症して一時期は収まったんだけど、高校2年生ぐらいからまたひどくなってきた。

僕はアトピーの薬については以下の2点を口すっぱく言われてきた

  • アトピーの特効薬は無くて症状を緩和する薬しかない
  • ステロイドは長年使い続けると皮膚に抵抗が出来てしまうから、薬の効果が薄くなって強い薬を使わざる終えなくなる

だから、基本的に医者にかかるのも怖かったし、ましてや市販の薬なんて使用したくも無かった。

思い込みの効果もある*1からあんまり言いたくは無いけど、アトピーを治すということは不可能みたい。だから、症状を抑えながら上手に生きていくしかない。っということで、僕の今までの経験からこれをやると症状が抑えられてアトピーと共同生活が出来るようになりそうという基本的なことをまとめてみた。もし間違っていたり、こういうことをやったほうがいいということがあれば教えていただきたい。



部屋を掃除する

基本中の基本。アレルゲン*2を減らすためにはこれが一番いい。部屋を片付けるにもコツがあって、僕が気を使っているのはフローリングの掃除方法。フローリングの掃除でいきなり掃除機をかけるのは非常に良くない。ホコリがたまった部屋の中で掃除機をかけると、ほこりが舞い上がってしまい、掃除し終わった後に舞い上がったホコリが落ちてくるので、あまりホコリが取れない。

ホコリをとるためにいいのは、クイックルワイパーみたいなのでまずあらかたフローリングのホコリを取っておく。その後に掃除機をかけることで舞い上がるほこりの量が減って効率よく掃除することが出来る。この後に、水拭きとかするとさらにきれいになってなおいい。

水拭きは雑巾とかでやるとどうしてもめんどくさいから、市販の水拭き用に取り付けれるやつを買ってきてやると楽でいい。

布団に掃除機をかける

布団を干したり、ぬいぐるみを干したりしてる光景を良く見るけど、あれってあんまり効果が無いらしい。天日干しをすることでダニが死ぬことは死ぬんだけど、ダニも馬鹿じゃないから日に当たるところに置かれると日陰に移動するらしい。だからそこまで効率よくダニを殺すことが出来ない。

そこでオススメするのが布団に掃除機をかけるってこと。

掃除機をかけても生きているダニを吸うことは出来ない。そりゃ当然ダニも生きているから吸われようとしても一生懸命耐えて座れまいとするみたい。だけど、それはあくまで生きているダニであってダニの死骸やダニの卵は掃除機で吸い取ることが出来る。ダニがアレルゲンであることは結構知られているけど、アレルゲンになるのはあくまでダニの死骸であって生きているダニは別にアレルゲンではないってことはあまり知られていない。ダニの死骸を効率よく減らすには布団に掃除機をかけるのが一番いいらしい。んで、一緒にダニの卵も吸い取っているから生まれてくるダニが少なくなって結局ダニの量が減っていくって仕組みらしい。

週一回ぐらい布団の両面を2往復づつぐらい掃除機をかけてやるだけでいいからだまされたと思ってやってみるといいと思う。

煙草は絶対にだめ

アトピーの医者とかで、ストレスが一番の大敵だから煙草をやめたことによるストレスで症状がひどくなるから煙草をやめることは一長一短で別にどっちでもいいとか言う人がいるけどあれはうそだと思う。確かにストレスで症状がひどくなるってのは認めるけど、僕の経験上、煙草に関しては害のほうが多い

煙草は普通に皮膚に良くない。煙草を吸って肌が荒れたってのはよく聞く話。アトピーは簡単に言うと慢性的な肌荒れみたいなもの。慢性的に肌が荒れることによる炎症がかゆみを伴い、かゆくなってかくことでまた肌が荒れるという悪循環ってのがある。また、アトピー患者ってのは例外なく肌が弱い。肌が弱いひとが煙草吸って肌が荒れてかゆくなるとか言うのは至極簡単な話なんだ。

あと、煙草の煙は体に悪いって言っているように、多数のアレルゲンも含んでいる。自分でアレルゲンを取り込んで、ビタミンを破壊することで肌を荒らしてっていう悪循環を考えると、煙草をやめたことによるストレスなんて微々たる物。大体前にも書いたけど煙草をやめたことによるストレスなんて一時的なもので、1ヶ月もすればどうも無くなる。ちょうどいい機会だし、煙草を吸っているアトピー患者はやめてみればいい。

んで、さらに言うとアトピーのお子さんを持つ親とかがいたら絶対にやめたほうがいい。もしかしたらお子さんがアトピーに悩んでいる原因はその煙草なのかもしれないから。

食べ物・食べ方に気を使う

アレルギーの患者というのは、結構胃腸が弱い人が多いらしい。胃腸が弱くて食べ物の栄養を吸収できなかったりするのもアトピーがひどくなる原因の一員だってのを聞いたことがある。なんで、消化にいいものを食べたほうがいいんだと思う。消化にいいものを食べることが出来ない人は良く噛んで物を食べるといい。

後、消化できないほどの食べすぎも非常に良くない。食べすぎも良くなければ一日の生活で使い切れないほどのカロリー摂取も良くない。良く噛んでものを食べると満腹中枢を刺激するから食べすぎ防止にも非常に効果的である。子供のアトピーで多いのが食べさせすぎってのがあるらしい。大人と子供とでは食べるべき量ってのは全然違うんだから、そんなにいっぱい食べさせてやる必要も無い。脂っこい食事を減らすのも効果的。

もちろん食品添加物を減らすのも当たり前だけど、これは一人暮らしにはきついから置いておく。あと、食べたほうがいい食料としてはヨーグルトがいいらしいよ。胃腸が弱い人にはヨーグルトをとってビフィズス菌の効果で胃腸を正常に出来るからいいみたい。

睡眠をきちんととる。

基本的に肌によくないことをすると、アトピーはひどくなる。上に書いたように慢性的な皮膚炎だから、肌に悪いことをすると一発でひどくなる。夜更かしとか、徹夜とかすると次の日にひどいことになる。症状が緩和してからだったら少しぐらい耐性がついているから2.3日程度の夜更かしなら大丈夫になるけど、ひどいときは次の日に一気にひどくなる。

症状が緩和するまでは極力睡眠をきちんととることを心がけたほうがいい。

シャンプーとかをかからないようにする

これだけでも全然変わってくる人もいるらしい。知らない人もいるかもしれないが市販のシャンプーって結構つよい。ボディーソープとかももちろんそう。入浴する際は無添加のものを使用して患部にあまり当たらないように洗い流すってことに気を使うといい。ちょっと面倒だけどなれればそんなに面倒でも無いし、苦にもならない。

どこか怪我をしたら、そこにボディーソープとかが当たらないように流すでしょ?あれと一緒。アトピーの症状が出ているところってのは皮膚が弱くなって敏感になっているだから、そんな敏感なところに刺激物は極力つけないに越したことは無い。

アトピー日記をつける

これ結構いいと思う。アトピーの症状って非常に中途半端。いろんな要因が複雑に絡まって症状を作り上げているから、どれがひとつがよくなったから一気に症状が改善するってことはあんまり無い。だからアトピー日記をつけるといい。

その日にやったアトピーに良いこととアトピーに悪そうなこと、その日の症状を軽くでいいから記載しておく。これだけでいい。

上に書いていることもやったからすぐにアトピーの症状が改善されるってものじゃない。〜ヶ月単位のスパンで少しずつ症状が改善していくものだから、どれが肌に良かったのかってのは全然わからない。肌の症状がよくなったときってのは2ヶ月前からはじめた掃除が聞いてきたとか、1ヶ月前からはじめた食事改善が効いてきたとかそんなもの。

これが人間って馬鹿な生き物だから症状がよくなると今までやってきたアトピーによさそうなことってのをやめてしまう。んで、1ヶ月とか2ヶ月とか周期が遅れてやってくるから、1ヶ月とかは調子がいいのが続くんだけど、アトピーによさそうなことはやめてるんだから肌の調子がいいのがずっと続くわけが無い。

だから、アトピー日記をつけておけば、ここでやったこれが今効いてきたんだなぁというのを実感できるから続けることも出来るし、悪くなったときもここでやめたからだめだったのかと冷静に分析することができる。ちょっとしか手間はかからないからやってみるといい。


結局はアトピー患者ってのは病気と上手に付き合っていくしかない。皮膚科のアトピー患者の治療の最終目標というのも日常生活に支障が無いレベルのステロイドを処方して、アトピーを制御するというのが治療の最終目標らしい。どうしても完治させるというのは難しい。だから、アトピーを抑えるための行動と、現在のアトピー症状がどれだけ自分を悩ませているかを天秤にかけて、これぐらいの行動で症状が抑えられるならいいなぁっていうのを選びながら上手に生きていくのが一番いいと思う*3

上に書いているのはものぐさな僕でも結構続けられているレベルのものだ。ちょっと試してみようかなぁって思われた方はぜひとも試してほしい。僕が色々日常生活で試してみた中でも効果的な方法だからオススメしたい。

んで、アトピー患者をだまして薬を売るやつとか最低だと思う。僕がアレルギーの患者だからそう思うのかもしれないが、アレルギー患者がどれだけ苦しんでいるのかってのをもうちょっと分かってほしい。そりゃあ口ではこんなんどうともないって言うよ。親に関しては特にそう。アレルギーってのは遺伝の力が非常に大きいから親が自分のせいだって思っていることは良くある。僕の親も僕のアトピーが発症したときは非常に苦しんだみたい。そんな親を前につらいとか苦しいとか言えるわけが無い。強がって生きていくしかないんだよね。

だますやつは、そんな患者の気持ちを少しは考えてみてほしい。まぁそんなことを考えるほどの想像力も無いからそういうことをするんだろうけど・・・。

*1:治らない治らないって思い込むと、治るものも治らなくなるっていうし

*2:アレルギー症状を発症する物質

*3:こんなことがいえるのは僕のアトピー症状がそこまでひどくないからかもしれないが・・・