パチンコの経済学

パチンコの経済学

パチンコというものがどのようなものかを知らず、
どのようなものかを知ろうと考えている人にはオススメの一冊である。
パチンコの生い立ち、遊戯方法などなど多方面から書かれている。


ただし、僕のようなヘビーユーザには少々物足りなかった。
もうちょっといろいろ書いてあるのを期待していた分
物足りなかった。


この本の筆者はカジノを作成することに大賛成のようだ。
そして、パチンコは万人に平等にすることこそが反映する道だと考えているようだ。

この考えはどうなのだろう。。。

僕はまったく逆だと思っている。
パチンコが今現在反映できているのはプロというものが存在するからだと考えている。

パチンコが趣味だと言う人は非常にたくさんいるだろう。
しかし、趣味だといいながらも全員勝ちたいと考えているはずだ。
もちろん僕も趣味だと割り切ってはいるものの、
どのような場合でも勝ちを目指して楽しんでいる。

ここで重要なのがプロの存在である。

プロが存在するということは、
うまくやれば勝ち続けることが出来るということの証明である。
そうでなければ職業として存在できるわけがない。

パチンコをやるユーザの大多数がうまく立ち回ることで、
自分だけでも勝ってやろうと考えているはずだ。

これがもし、万人に平等なパチンコが普及したとしよう。
本当に万人に平等であるならばプロという存在はいなくなるはずだ。

これによってヘビーユーザは存在しなくなるだろう。
一般人の敷居が下がるかもしれないが、
「ギャンブル」という言葉にアレルギーを持っている人も多数存在する。
そういう人をパチンコに引き込むよりも
より多数のヘビーユーザを作成することのほうがたやすいのではなかろうか。

日本という国で考えると損失は大きいかもしれないが、
そのようなことを考えずに多くの金を手に入れることを考えるならば、
僕ならヘビーユーザを増やすことを考える。


また、この本にはギャンブルとは低所得者が行うものだと書いている。
これもどうかと思う。

パチンコのユーザに低所得者が多いのは金額がちょうどいいからである。
低所得者というよりも、一般的な所得者にちょうどいい金額が設定されている。

もし自分が年間1億所得をもらっているとすると、
間違いなくパチンコはしなくなるだろう。

ただしそれはパチンコという「ギャンブル」をしなくなるだけである。
掛け金が少なすぎてまったくギャンブルと感じれないのである。

掛け金の上限を増やしてサービスを充実させる。
そうなれば高所得者でもパチンコのユーザは増えるのではなかろうか。。


僕はそのようにやるほうがパチンコ業界に流れる金は増えると思っている。


ただ、日本という国として考えると間違いなく廃れていくだろう。。。