成功したTwitterと失敗したRSS
最近Twitterが大人気だね。一般人にも受け入れられてきて広がりを見せてきていて、企業もこぞってTwitterで情報を発信しようとしているみたいだけど、そんなにTwitterってすごいのか?って言うのが僕の考え。情報を収集するにはRSSのほうが多機能でいいと思うんだけど、RSSよりTwitterのほうが成功しているっていうこの現状を僕なりに考えてみようと思う。
Twitterについて詳しく知りたい人は、以下のリンクを見てもらうと大体の概要が分かると思う。
僕の中でのTwitterの理解
まずは、僕が理解しているTwitterっていうサービスについて箇条書きしてみると
- ミニブログという名前がブログよりも敷居が引くそう
- 気軽にフォローしていろんな情報が得れそう
- フォローされたことがフォローされたユーザにも分かるから自己満足度が高い
- 個人に向けての擬似チャットみたいなことが出来る
- 即時性が高い
- なんか流行ってそう
こんな感じ。Twitterを全く知らない人にざっくりと説明するとしたら、「気軽に始められる今一番流行ってるコミュニケーションツール」って言うと思う。もっとすばらしいものだよって言う人もいるかもしれないけど、僕にとってのTwitterはこの程度のもの。
RSSとTwitterの購読する際の敷居の違い
Twitterのフォローって機能は誰かのブログをRSSに登録するというのと全く一緒だと思うんだ。ただ、TwitterとRSSの一番大きな違いというのはRSSは各種ブログとか情報を発信しているサイトがはじめから提供している機能ではなくて、ブログや情報発信をしているサイトがあって、それとは全く別にRSSリーダというサービスが存在しているってことだとおもうんだ。ここが非常に大きな違いで、Twitterが成功してRSSがいまだにあまり普及できてない理由がここにあると思うんだ。
例えば、僕が誰かのブログを気に入ってRSSリーダに登録して購読しようとしたとすると、
っていう2ステップが必要だよね。でも登録するRSSのURLが分かりにくかったりとか、ユーザ登録するのがめんどくさかったりとか、インストールするのがめんどくさかったりとか、この2ステップで断念する人も結構いると思うんだ。
けど、Twitterだとはじめからフォローされることを前提に作られてるから「フォローする」ってボタンを押すだけ。それだけで簡単にその人の「つぶやき」を見れるようになるっていう手軽さがよくて、この敷居の違いがTwitterが流行ってRSSがいまいち一般ユーザに受け入れられない理由だと思うんだ。
Twitterの自己満のそそり方
前にブログで書いたけど、流行るウェブサービスって自己満足をくすぐるのがうまいんだよね。それで、僕はTwitterというサービスは非常に自己満をそそるのがうまいサービスだと思ってるんだ。
- 簡単にフォローできるしフォローされるとフォローされたユーザが分かるから自分が認められた気がする。
- 短いつぶやきだったら簡単に短いつぶやきで返すことが出来て簡単につながった気がする。
- フォローされてる人が多いと自分のページが見るたびに新しいつぶやきがあって見るたびに新たな呟きがあって楽しい。
- フォローされるとフォローを返したくなる人間の性質で輪が広がりやすい
こんな感じで自己満足が自己満足を読んでどんどん大きなサービスになっていってると思うんだ。だから、これをRSSに取り込んでしまえばRSSも流行るんじゃないかな。
RSSのこれから
僕としてはTwitterは情報の発信に向いているツールではないと思う。140文字という制限や表現できるデザインの制限とかTwitterには制限が多すぎるのがその理由。現にTwitterをブログの更新を発信するツールとしてのみ使用している人もいるみたいだし、二次的な情報の発信というには使いやすいと思うんだけど、きちんとした情報を発信したい人にはTwitterという情報ツールは弱すぎるんだよね。つぶやきだけのゆるーいコミュニケーションとして使いたい人にはまだまだ利用の価値はあるのかもしれないけど、GoogleWaveっていうあらたなコミュニケーションツールも出てきそうだし、Twitterは今が頭打ちでこれから廃れていくんじゃないかなぁって思ってる。
で、僕が考えるTwitterが成功してRSSが普及しない理由が購読に対する敷居の違いのはずだから、RSSリーダの敷居を下げればもっとRSSリーダが流行ると思うんだよね。
全てのブログで
ってのが実装されれればもっとRSSは流行ると思うんだよね。これが実現するには結構ハードルが高いと思うんだけど、実現してしまえばブログをTwitterのようにつぶやくだけにもつかえるし、表現の幅が広がったTwitterみたいなことにも使えるし面白いと思うだけどなぁ。
そんな時代がくればもっと情報を発信する人が増えて、もっとすばらしいWebの世界が出来ると思うんだけど実現しないかなー