仕事が出来る人は問題を見つけるのが早い

↓を読んでの雑感

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なんか説明することに重視を置いている文章だったけど、社会人になって説明することも重要だけど説明することなんかよりもっと重要なことは問題を見つけることだと思う。

仕事が出来る人は例外なく問題を見つけるのが早い。そして、問題を見つけてから答えを出すまでの時間が早い。これに尽きると思う。

学生時代は、先生が作った問題があって、その問題をヨーイドンで解いて、誰が一番正解率が高いかを競うものだと思う。学校のテストだとか、偏差値だとかがこれに当たる。昔KUMONのCMで「○+○=5」で○に入る数字は何か?みたいなことを欧米ではやるからちょっと数学が面白くなって発想が広がるとか言っていたけどこれも一緒。問題があって答えを探せばいいだけ。

でも、仕事になるとまったく違う。

仕事では普通は問題は誰も教えてくれない。どこにどんな問題があって、それをどうやってときましょうというのを競うのではなくて、まずは問題を探すところから始まる。仕事が出来ない人は問題を探すことも出来ないし、探し出したと思って答えを解いてみたとしても全く見当違いの問題を解いてしまうから、仕事が出来ないと判断される。仕事が出来る人は問題を探す能力が高く、今自分が置かれている現状を踏まえてどこがネックになってそれはどういうことが原因で起こっているのかというのを即座に判断することが出来る。

問題が見つかれば、答えを出すのはその人じゃなくてもかまわない。会議のときでもいいし、直接上の人に話してもいい。「このプロジェクトは〜が問題なんでどうにかなりませんか?」って丸投げするだけでもかまわない。上の人はそんな鋭い洞察力を持っているという風にその人を見ることになり、その人の評価はぐんと上がる。説明なんて二の次。説明は分かりやすければ分かりやすいほど良いのは当たり前だけど、説明する内容が悪ければいくら説明が良くても無駄。逆に伝えたい問題がはっきりしていてそれが適切であれば、いくらつたない説明であろうと上司は説明に耳を傾けるし、その人の評価は上がる。

学生時代に頭がいいといわれている人には、問題を解く能力が高いだけの人がいる。問題を探す能力は全く問われないから、学生時代はそれで頭が良いと判断される。けど、社会人になると問題を誰も出してくれないから、解く能力を遺憾なく発揮できずに自分で探した全く見当違いの問題を解いてしまうからせっかくの問題を解く能力が埋もれているだけ。僕の中ではただそれだけのことだと思う。

学校で問題を探す能力を教えるというのは難しいかもしれないが、社会人になって一番必要な能力というのは周りの現状を自分の中で噛み砕いて問題を発見する能力だ。問題があって解くだけなら誰でも出来る。